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経営の悩み、どれですか?A~Dの選択肢から『税理士と一緒に考える経営術』

経営者の皆様、毎日のお仕事お疲れ様です。荒木関克己税理士事務所です。
今回は、当事務所で発信しているYouTubeチャンネル「北の経営道しるべ」の動画内容をもとに、多くの経営者様が抱えるお悩みと、その解決に向けた「数字の見方」についてお伝えします。

社長に質問です。今の会社のことで、一番近い悩みはどれですか?

まずは、以下のA~Dの中から、現在のご自身の状況に最も近いものを選んでみてください。

A. 売上はあるのに、なぜかお金が残らない。
B. 値上げしたいけど、お客様が離れそうで怖い。
C. 人を採りたいけど、固定費が増えるのが不安。
D. この先、会社をどう続けていくか見えない。
いかがでしょうか?

北海道の経営者様が抱えるこうした悩みを、税理士の立場から一緒に考えていきます。今回は、選んでいただいたA~Dの悩みに対して「まず何を見ればいいのか」をお話しします。

A.「売上はあるのに、なぜかお金が残らない」を選んだ方へ

この場合、見るべきなのは「利益」だけではありません。大事なのは「お金がどこに行ったかを知ること」です。
売上が上がっていても、入金が2ヶ月後であれば通帳にはまだお金が入ってきません。また、在庫をたくさん持っていれば、商品はあっても現金は減っています。借入の返済が大きければ、利益が出ていてもお金は出ていきます。
Aを選んだ社長は、まず以下の4つを確認してください。

・入金はいつか?
・滞っている入金先はないか?
・在庫にお金が寝ていないか?
・借入返済後に現金が残っているか?

黒字かどうかよりも、「その結果、通帳にお金が残るか」が重要なポイントです。

B.「値上げしたいけど、お客様が離れそうで怖い」を選んだ方へ

これは北海道の経営者様にも非常に多い悩みだと思います。地元の関係性や長いお付き合いを考えると、簡単には言いづらいですよね。しかし、値上げは気合いで決めるものではなく、「数字」で判断するものです。
まず見るべきなのは「粗利」です。売上が増えていても、仕入れや外注費が上がって粗利益が減っているなら、会社は苦しくなります。Bを選んだ社長は、こう考えてみてください。

・今の価格でちゃんと利益が残っているか?
・原価が上がった分を自社だけでかぶっていないか?
・値上げしない場合、半年後の資金繰りは大丈夫か?

そして、もう一つ大切なのは「マインドを整えること」です。

適正な値付けは会社のためだけでなく、お客様にとっても大切なことです。会社が無理をしすぎてサービスの質が落ちたり、事業を続けられなくなったりすれば、結果的にお客様にも迷惑がかかります。
値上げはお客様を困らせるためではなく、会社を続けてサービスを守るための判断なのです。

C.「人を採りたいけど、固定費が増えるのが不安」を選んだ方へ

人を採用すると、給与だけでなく社会保険、教育費、備品代、そして管理の時間も増えます。だからこそ不安になるのは当然です。

この時に見るべきなのは、「その人を採ったら、毎月いくら売上や利益が必要になるか」です。たとえば人件費が月30万円増えるなら、単純に売上が30万円増えればいいというわけではありません。
Cを選んだ社長は、採用前に次の3点を整理しておきましょう。

・その人を採ることで何が増えるのか?
・売上なのか、現場の余力なのか、社長の時間なのか?
・その効果が出るまで、何ヶ月耐えられるのか?

採用はコストではなく「投資」です。ただし、回収の見通しがつかない投資は危険であることを覚えておいてください。

D.「この先、会社をどう続けていくか見えない」を選んだ方へ

これは一番大きな悩みかもしれません。
事業承継をしたいのか、規模を大きくしたいのか、今の規模で安定させたいのか、どこかで出口を考えたいのか。ここが曖昧なままだと、数字の見方も決まりません。

成長したい会社と無理なく続けたい会社では、見るべき数字が違います。投資すべき会社と借入を減らすべき会社でも判断は変わります。
Dを選んだ社長は、まずこの質問を考えてみてください。

「5年後、この会社をどうしていたいですか?」

売上を増やしたいのか、利益を残したいのか、社員に任せたいのか、後継者に渡したいのか、自分の時間を増やしたいのか。数字は、その未来に向かうための地図になります。

感情だけでなく、「数字」で整理しよう

ここまでA〜Dを見てきましたが、共通していることがあります。

それは、経営の悩みは感情だけで抱えると重くなりますが、「数字」に分けると次に見る場所が分かる、ということです。

お金が残らないなら、お金がどこに行ったかを見る。
値上げが怖いなら、粗利益を見てマインドを整える。
採用が不安なら、固定費と回収期間を見る。
未来が見えないなら、5年後のありたい姿から逆算してみる。

数字は社長を責めるためのものではなく、会社の「現在地」を客観的に知るためのものです。道に迷った時に必要なのは根性ではありません。今どこにいるのか、どちらに進みたいのか、その途中で何を目印にすればいいのか。経営にもそういう地図が必要です。

荒木関克己税理士事務所(北の経営道しるべ)は、北海道の経営者が会社のお金と未来を考えるための場所です。会社の未来を感覚だけでなく、一緒に「数字」で整理していきましょう。
資金繰り、値上げ、人手不足、事業承継などでお悩みの方は、ぜひ当事務所へお気軽にご相談ください。